祝辞

財団法人 日本オリンピック委員会

会長 古橋廣之進

「第5回世界相撲選手権大会」が、世界39ヶ国地域からの参加を得て、ここ両国国技館において盛大に開催されますことを心よりお慶び申し上げますとともに、「第1回大会」以来、世界各地への普及・振興にご尽力された関係者の皆様に深く敬意を表します。

相撲の歴史は古く、神話に登場する「力くらべ」に始まり、それが神占いの相撲となり、やがて神事として相撲を奉納する行事が各地に広まり、日本の民族・風土に密着した独特の発達を遂げてきたと伺っております。このように日本古来の伝統的財産であり、我が国の国技といわれている相撲が世界各地で親しまれていることは誠に喜ばしいことであります。

世界各国から参加された選手の皆さんが日ごろ鍛練された成果を遺憾なく発揮されることはもちろん、相撲を通じてお互いの理解を深めていただき、この機会に日本の伝統や文化に触れられ、楽しい思い出をつくられるとともに、世界の仲間と大いに親睦を図ることを希望いたします。

最後に、相撲の益々の発展と本大会の成功を祈念して、お祝いの言葉とさせていただきます。

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